2000
LARK'S TONGUES IN ASPIC,PARTW/KING CRIMSON/FROM
CONSTRUKCTION OF LIGHT
(ROBERT FRIPP)
 やっぱ、クリムゾンである。2000年の10月11日に福岡メルパルクホールでのクリムゾンのコンサート。観客の多くは、昔の曲を望んでいたにもかかわらず自分を押し通し、しかも、内容的には素晴らしいものを提供した。まさに現役のバンドである。客が乗ってないので、バンドもあまり乗っていなかったが。たしかにオープニングのレッドでは涙が止まらなかった70年代好きのファンなのだが、まだまだ新しいものをどんどんやるぞという心意気がうれしい。いろんな試み、何か新しいものを作り出そうという気持ちでこれがもがんばって欲しい。このバンドの売りであるビル ブラッフォード、トニー レビンを今回はハズし、この新作を再現するためのメンバーでそろえてくるところがえらい。
 LARK'S TONGUES IN ASPICである。フリップにとってのマイクオールドフィールドのチューブラベル、ジョージ ルーカスのスター ウォーズ、渥美清の寅さんか・・。熱のこもった演奏である。あまり人気のない芸達者のエイドリアン ブリューもやっぱりすごいやつである。二本のギターで音を紡ぎあわせていく。まさに「訓練」である。
 フリップは、ある時期からメロディメーカーであることを捨てているから、パートナーがメロディアスな所を作っているのかもしれない。今の形態では、エイドリアンブリューはフリップにとってなくてはならない憧れの人のような気がする。
 でも、トニー レビン、ビル ブラッフォードもいつかはもどってくる気らしい。それはそれで楽しみであったりする。クリムゾンであったら何でもいいのかな。ミーハーな自分は、音楽を聴くのにもいろんな理由を付けて、自分の人生と重ね合わせる。
(2000年12月23日)

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